先日、沖縄から東京に戻ってきた友人(というか先輩というか師匠というか…)に呼ばれて、落合の鮨屋へ向かった。
「戻ってきた」とは言っても、彼は沖縄に住んでいるし、繁華街でバーを営んでいる(オーナー兼マスターである)。
沖縄に長期出張していたころ、偶然そのバーに飛び込みで入って、仲良くなった。
鮨屋には仕事があったため遅れて到着したが、偶然にも、これまたそのバーでお友達になった、弁護士のt氏も同席されていた。
t氏は最近結婚されて、しばらく宴の席からは遠ざかっていらっしゃったのだが、東京出張ということもあり、僕が到着するころには結構トロンとした目をされていた。
また、T氏の大学時代のお友達の、芝工大の数学の教授も同席されていた。
僕は中学から数学は苦手で、どうしても理解できないことがあったので、ここぞとばかりに、虚数や自然対数の底や、1秒の決め方など、およそ酒宴には相応しくない質問をたくさん投げかけてしまった。
数学の先生(i氏)は相当召し上がっているにも関わらず、面倒臭い(しかも幼稚な)質問に、テキパキと回答してくださった。
非常にわかりやすかったのが、「数学は合意のための道具」ということであった。虚数も自然対数の底も、「あったほうが便利だから、ある。」、という風に総括された…。
色々教わったのだが、僕も日本酒を相当呑っていたので、詳細はほとんど覚えていない。
とても役に立つと感じたのは、数学ではなく生活のTipsで、「身内に死人が出たら、救急車を呼んではいけない。」という話しである。大変興味深かった。
i先生の曰くはこうだ。
特に東京などの大都会では、身内が死んだら救急車ではなく、主治医を呼ぶべきである。なぜならば、かかりつけでない病院に搬送されてしまうと、検死に回されることになり、ここがとんでもない待ち状態になっていて(しかも完了の目途も教えてくれないらしい)、いつまでたっても葬式のプランが出来ない、という憂き目を見る・・・。
結構ショッキングな内容ではあるが、僕も都会で独り暮らしをしている身である。
同じく東京に住んでいる妹には、伝えておこうと思った。