北京訪問

中国と縁の深い友人が居る。とある国立大学で政治学を教えている。

彼は数年前から足掛け二年ほど中国に赴任し、現地で政治学の教鞭をとっていた。

帰国後も、しょっちゅう北京や上海に行き来していた。

帰国の都度、「一度一緒に中国へいこう。案内してやるから。もうそのうち、行けなくなるから。」というのが口癖になっていた。

奇しくも、今回の武漢熱でそれが現実のものとなってしまった。

「一度、行っておくべきだった。」などと、後悔はしていない。